東国原元宮崎県知事が、『宮崎県』を世に知れ渡ることにしてくれたことは、今でも感謝しています。
コロナ流行後は、観光業界はかなりのダメージをおっているけれども。
さて、そんな東国原さんが発言した『どげんかせんといかん』ってあの言葉。
宮崎弁に変わりはないのだけれど、実は違うよって話をここではさせてもらいましょう。
『どげんかせんといかん』は薩摩(鹿児島県)の方からきてる?
結構有名になった『どげんかせんといかん』。
実はあの言葉、薩摩地方(鹿児島県)からきた言葉なんです。
それじゃ、宮崎では、本当は何て言ってるの?って話になるんですが。
間違ってはいない。あれでも通じるんです。
ただ、宮崎市内の方々は『どんげかせんといかん』って言ってるんです。
ん?
『どげんか』と『どんげか』は違うの?
他の地域からしたら、まぁ、どっちでもいいやって話になるんですけどね。
実は、この言葉を東国原さんが発言したとき、宮崎県内ではこんなことになってました。
『どんげかせんといかん』の方じゃない?
え?『どげんかせんといかん』でしょ?
実は宮崎県では、住んでいる地域もしくは親の田舎の地域で言い方が変わってくるんです。
宮崎県の方言は大きく分けて三つもある
ザ・宮崎の方言『日向弁』
同じ宮崎県でも、終わりの言葉で全く違ったりします。
宮崎県の方言は、基本薩摩(鹿児島県)からくる薩摩方言というものが基準です。
なので、県外では今でも、鹿児島の方から特に慕われることが多いんです。
それは、宮崎の方言がかぎりなく鹿児島に近いから。
そんな薩摩方言の特徴が失われつつあるのと、現在の熊本・大分の方言が入ってきているのが『日向弁』
ちなみに、私は親が、県北(日向方面)の出身なので、訛りは『日向弁』になっています。
世間一般に知れ渡っている『宮崎弁』
よくyoutubeや、ネットで見かける『宮崎の方言』は、この『宮崎弁』が対象であることが多いです。
『~こっせん?』『~やっちゃけど』
これらは、主に宮崎市内に住む若者たちが使う言葉であることが分かっています。
とはいえ、他県の方からしたら、別も何も、一緒でしょってなるでしょうけども。
今じゃ多く知れ渡る『どげんかせんといかん』の諸県弁
東国原さんが言った『どげんかせんといかん』
この言葉は、宮崎県の都城や小林など、諸県(もろかた)の方で主に使われています。
一時期、ニュースなどでも取り上げられた『フランス語のように聞こえる』と話題になったあの方言です。
宮崎県出身の私も聞きましたが、
「え?フランス語?」
とひどく驚愕したのを覚えています。
実はこちらの地域は、薩摩方言寄りの言葉になるのです。
薩摩といえば、現在の鹿児島県です。
当時、薩摩藩が、他の藩に分からないよう言葉の最初だけで会話したそうです。
『私』→『わ(い)』といった感じで。
もちろん諸説ありますが、この薩摩よりの方言が、現在の諸県弁になったそうです。
まとめ
いかがでしたか?
宮崎の方言って、同じ宮崎でも、まったく違うんですよってことです。
もちろん、同年代が集まって話をしたときに「ん?なんて?」となることもあります。
地域によって違うというのは、他県でもありそうですね。
江戸時代では、宮崎と都城は藩も違っていたので、そこから言葉が多少変わってきたとも言われています。
もし、身近に、宮崎県出身の方が何人かいたら、同時に聞いてみてください。
「『どげんかせんといかん』って違和感ある?」と。
宮崎県民だけの議論が行われそうですね。
※こちらの記事は、すべてが正しいとは限りません。
※詳しく宮崎の方言を知りたい方は、様々な郷土史をお読みすることをおすすめします。
コメント